2014年12月24日水曜日

ビアバーでは出会えないビール

しばらく遠ざかっていた世界にキャッチアップしようと何冊か本を買ってみた中で、目を引く記事があった。

「極上のクラフトビールが飲める 120店」という、タイトルのとおりクラフトビールを取り扱うお店の情報誌で、東京近辺のビアバー、パブなどの紹介の中にクラフトビールに関するトピックを織り込んでいる。

10数年ほど前は、地ビール系のお店と言えば、両国のポパイ、下北沢の蔵くらで、ブリティッシュ、スコティッシュ、アイリッシュ系のお店と言えば、多店舗展開のダブリナーズ、HUBに、西麻布ヘルムズデール、赤坂ホブゴブリンなど、ベルジャン系ではベルゴ、ブラッセルズというような名前が挙がり、指折り数えられた気がするが、いつの間にやら桁数が上がってしまったようだ。この本に掲載されている120店はほんの一部であり、クラフトビールが飲めるお店はもっともっとあるのだと思う。

そして、目を引いた記事というのが「ビアバーでは出会えないビール!?」というコラム。そう、ガージェリーが紹介されている。ビアスタイル21社に直接取材した訳ではなく、ガージェリーのWEBサイトを見て記事を書いている様子だが、ビールの紹介とともに触れているのは、このビールは同書に掲載されているお店では飲めないということ。

ガージェリーが他のクラフトビール・地ビールとはまったく異なる展開の仕方をしているために、取扱店が数百店にもなるのに、こういったビアバー・パブではほとんど見られないということに目をつけた初めての本ではないだろうか。

先日、日本全国の地ビール・クラフトビールを飲み尽くしたという方のホームページを見たら、やはりそのリストにガージェリーは入っていなかった。クラフトビール好きな人は急増しているが、ほとんどの人はガージェリーを知らない。なぜなら、ほとんどのビアバーには置いていない、クラフトビールの品揃えを充実させた酒屋さんでも買うことはできない。

別のどこかで別の人たちに熱く支持されながら、さらに裾野を広げている。

面白い話だ。

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