2018年2月1日木曜日

年月を味方につける

ガージェリー23は瓶内熟成を謳っており賞味期限を3年に設定している。たいていのビールは6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月というところが多く、実際何ヶ月も経過したものは美味しいと言えるものではなくなる。でも一部のビールは何年も置いて「劣化」ではなく「熟成」を楽しめる。この「劣化」と「熟成」の境界は極めてあいまいで、人間が美味しいと思えば「熟成」になる、と言っても良いだろう。

「劣化」の原因となる一番大きい変化は「酸化」だ。醸造・熟成タンクからビールを瓶や缶、樽などの容器に詰めた際に混入する空気中の酸素が大きな問題。これについてガージェリー23がどうして「熟成」を味方につけることができるかは、こちらのブログを呼んでもらえれば。

さて、本日は製造を開始した当時である2009年4月28日製造のWheat、約8年9ヶ月の常温保管品を飲んでみた。右は6ヶ月冷蔵保管の通常のもの。


まず、色はかなり濃くなっているが、透明感を保っている。もちろん瓶底には酵母が沈殿しているのだが、これはかなり色が黒ずんでおり、なるべく巻き上げないようにするのが良い。香りは、梅酒を思わせる。口に含むとそのとおり、あっさりした梅酒か、紹興酒を思わせる味わい。そして驚くほど雑味がない。これなら嗜好品として十分に楽しむことができるし、どんどん飲めそう。





というわけで、グラスも試飲から、本格飲みモードへ・・・(笑)