2015年11月25日水曜日

つながりに出逢うために歩いている。

鋭意営業を続けている。

最近は飲食店からの問い合わせが増えてきたとは言え、まだまだ知名度は無いに等しい。何しろ飲食店でしか飲めないビールで、しかもそれなりに敷居の高いお店が多い。ここ数年、雑誌などでクラフトビールの特集が組まれることが多くなったけれど、その手の記事にはほとんど取り上げれられることはない。なぜなら多くのクラフトビールが売られている場所にガージェリーは無いから、取材の網に引っかからない。

ビジネスとしてはまだまだヨチヨチなので、売り上げはもっと伸ばしていかねばならない。だから鋭意営業を続けている。

3人の会社で365日営業を謳っているので、誰かが必ず事務所で受注業務をしなければならないが、それ以外の業務はなるべく外に向けるようにしている。つまり自分たちの足で得意先を開拓していかなければならない。

クラフトビールの認知が上がってきているおかげで数年前に比べると興味を持ってくれる人が増えてきたとはいえ、大手のブランドが当たり前の中、飲食店を訪ねると、この知名度の無い商品に、過半の人は興味なく「うちはビールは決まっているから」とか「これ以上ビールはいらないので」というのが最初の反応。

その最初の壁を越えることが、営業上の一番のポイントだと思っている。興味を持っていただき、前向きに検討してもらえる状況になると、かなり力のある商品だからだ。

だから、人からの紹介というのはとても有り難い。いきなり訪ねてきて商品の案内をされるよりも、自分の知人が「これ面白いよ」と奨めてくれるのでは第一印象が違って、その後の判断に影響するというのは否定できない。実際に自分たちの経験でも取り扱いに至る確率は格段に違っている。

また、13年もやっていると、以前に働いていたお店でガージェリーを扱っていたとか、どこかで飲んだことがあるとか、営業で初訪問した際にそういう話になることも多くなってきた。それもとても心強い状況だ。その人がまた別のお店を紹介してくれたり。

とはいえ、紹介いただいたり、一度縁が切れた方々に再会するためには、やはり自分の足を動かさなければ。それを積み上げてきたから今があるわけで。

毎日毎日よく歩いている。

人とのつながりに出逢うことが目的のような気もする。

それが良い。

それがガージェリーなのだと思う。


この秋、取り扱いを始めていただいた芦屋のバーで、お店を紹介いただいた知人と乾杯。










2015年11月10日火曜日

60年の5分の1

先日、正田商事60周年記念イベントに参加してきた。正田商事と言うより「バーイリエ」と言う方が通りがいい。バーテンダーの間では特に知られていると思う。


60年前に渋谷道玄坂で「バーいりえ」としてスタートし、現在も「BAR IRIE」「Shot Bar Cheers」「LE STEAK」を同じ渋谷道玄坂で展開。1950年代半ばから2015年の今まで、ダイナミックに変貌してきた渋谷の街でずっとずっと酒場を営んできたって、すごいことだ。

自分も実家が渋谷区の酒屋なので、この地で長く商売をやっておられる方には何か通じるものがあるように感じる。



そしてガージェリーとのお付き合いも「Shot Bar Cheers」でスタウトを始めていただいてもうすぐ丸12年。



60年には遠く及ばないけれど、もう干支が一周したんだなと思うと感じるものがある。



パーティ会場には、12年前にボクが営業に来たとき「Cheers」にガージェリーを導入して下さった当時のバーテンダーの顔も。現在は、ご自分のバー、池尻大橋の「Bar VISTA」でもガージェリーをお客様に奨めていただいている。

ありがたいことだ。


ほんと、多くの人に支えられて今がある。

だから、自分もガージェリーも精一杯、愛すべき酒場やレストランの人たちを応援したいと思う。