2015年6月9日火曜日

ブランドを背負って、雨の中を行く

数日前に、とある外国から来日中の方と渋谷のカフェで待ち合わせたのだけど、桜ヶ丘の上の方のちょっとわかりにくい場所だったからか、1時間以上待ちぼうけ。

その間、最近話題になったビールを飲んでみた。このカフェを経営する会社がサンクトガーレン社と共同で開発したビールとのことで、原材料としてグレープフルーツとマカを使用しているのが大きな特徴。グレープフルーツ由来か、マカ由来か、ほろ苦い後味が小気味良い。

Shibuya Beer

最近流行りの「クラフトビール」と「エナジードリンク」を合わせたようなコンセプトと味わい。狙ってますね、っていう感じかな。

一時のイベントで終わってしまうのか、永続するブランドとして育てるのか、ブランドを背負って立つのは誰なのか、そこがよくわからないけれど。渋谷生まれの渋谷育ち(場合によって原宿生まれの原宿育ちとも言う)のボクとしては、「渋谷」をブランド名とした以上は、責任を持って育ててもらいたいと思う。


そんなことを考えながら、仕事へ戻る。

雨が降り始める。


20年以上前、ボクが大手ビール会社で営業の仕事を学び始めた頃、大先輩から教わったことの中で印象深いのは、天気の悪い日こそ飲みに出ろ、っていう一種の経験則のようなこと。簡単に想像がつくと思うのだけど、天気が悪ければみんな飲みに出ない。つまり飲み屋は暇なことが多い。そんなときに飲みに行くことで、喜こんでもらえるし、お店の人とコミュニケーションも取りやすい。あの頃はまだバブルの名残もあり、営業マンは事務所の女性を引き連れて、傘をさしてみんなで街に繰り出したっけか。

で、今のボクはといえば、そんな景気の良い飲み方はできないものの、あの経験則に習い、雨の中、いつも以上に気持ちを入れて回るわけだ。


これを何年やっただろう? これをあと何年やるだろう?


それができるのは、なにか使命感があるからだ。



「ブランド」を背負って、

 ひとり、


おニューのカバンを気遣いながら、

ズボンの裾をべっちょり濡らして、


夜の街を行く。


なぜかキリンちゃんがいる









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