その間、最近話題になったビールを飲んでみた。このカフェを経営する会社がサンクトガーレン社と共同で開発したビールとのことで、原材料としてグレープフルーツとマカを使用しているのが大きな特徴。グレープフルーツ由来か、マカ由来か、ほろ苦い後味が小気味良い。
Shibuya Beer
最近流行りの「クラフトビール」と「エナジードリンク」を合わせたようなコンセプトと味わい。狙ってますね、っていう感じかな。
そんなことを考えながら、仕事へ戻る。
雨が降り始める。
20年以上前、ボクが大手ビール会社で営業の仕事を学び始めた頃、大先輩から教わったことの中で印象深いのは、天気の悪い日こそ飲みに出ろ、っていう一種の経験則のようなこと。簡単に想像がつくと思うのだけど、天気が悪ければみんな飲みに出ない。つまり飲み屋は暇なことが多い。そんなときに飲みに行くことで、喜こんでもらえるし、お店の人とコミュニケーションも取りやすい。あの頃はまだバブルの名残もあり、営業マンは事務所の女性を引き連れて、傘をさしてみんなで街に繰り出したっけか。
で、今のボクはといえば、そんな景気の良い飲み方はできないものの、あの経験則に習い、雨の中、いつも以上に気持ちを入れて回るわけだ。
これを何年やっただろう? これをあと何年やるだろう?
それができるのは、なにか使命感があるからだ。
「ブランド」を背負って、
ひとり、
おニューのカバンを気遣いながら、
ズボンの裾をべっちょり濡らして、
夜の街を行く。
なぜかキリンちゃんがいる
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