2015年2月6日金曜日

グラスはストーリーを語っている

 職業人として、飲食店で生ビールを飲むときについ目をつけてしまうポイントのひとつは、どんなグラスやジョッキを使っているかということ。その飲食店がどう考えてそれを選んだのか、メーカーの営業担当者がどういう提案をしたのか、などということを想像してしまう。

生ビール1杯の価格をどうするかということは、飲食店にとっては大きなポイント。いわゆる中ジョッキで480円と小振りのピルスナーグラスで600円では、お客様の飲み方、お店の客単価と利益率が大きく変わってくる。だから1杯の容量をどうするかということが先に来る場合が多いだろう。そして、グラスのデザインがお店の雰囲気と合っているかということも、もちろん配慮するだろう。


ビール会社にとっては、飲食店は重要なブランディングの場所。だからしっかりブランドをアピールできるグラスを使って欲しいと考える。商品ブランドであったり、企業ブランドであったりするが、近年は商品ブランドが重視されているように思う。


昔はジョッキと言えばデザインは1種類だけで容量のラインナップだけだったが、今はブランド毎に作ったり、微妙にデザインが違うものがあったり、飲食店の店名を入れてるものも多い。店名入りというのは、飲食店側としては特別感があって良いのだろうけれど、商品ブランドのアピールという観点からは少し複雑。



一番ハッピーなのは、その商品ブランドがかっこ良いデザインのグラスを持っていて、お客様がそれを欲しており、お店もそれが気に入っているし商売上の都合も良い、ということだろう。つまりそれはブランド力と深い関係がある。力というのは単純な販売量の話ではなく、そのブランドの個性が深くお客様に浸透していて、そのグラスでないと何か物足りない、そのグラスでないとかっこ悪い、なんてことを思わせる力があるかどうか。


さて、ボクが何の話に持って行きたいか、わかる人はわかっているだろう。このブログでは大きなテーマとしてこれから追っかけていきたいと思う。

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