2016年7月24日日曜日

芥川賞、三年連続です。

ガージェリーのホームページで年に2回程度のペースで更新しているショートストーリー。作家やエッセイストなど、文章を書くことを生業としている方々に、ガージェリーをイメージして短い文章を書いていただく。2004年の絲山秋子さんから始まり12年、32人の方々に執筆いただいた。少ない予算の中で始めたことなので、もうすでに有名になっているような人ではなく、当時はこれから、という方々に声をかけてきたが、一番最近のストーリーは、初めて芥川賞を受賞した後の作家さんにお願いすることができた。2013年に「穴」で受賞された小山田浩子さんだ。お願いしたのは過去にもお声がけした経緯もあったのだけれど、快くお受けいただき本当に嬉しかった。

そして、つい数日前、このストーリー関連で嬉しいことが、またまた起こった。2014年度上半期で芥川賞を受賞された柴崎友香さん、2015年度下半期で受賞された本谷有希子さんに続いて、2016年度上半期で藤田沙耶香さんが「コンビニ人間」で芥川賞を受賞された。なんと3年連続だ。藤田沙耶香さんには2012年にガージェリーショートストーリーを書いていただいている。「悪いことに乾杯」という女性二人の微笑ましい会話を描いているものだ。

ガージェリーのショートストーリーと芥川賞には何の関連もないが、2004年の一番番最初に書いていただいた絲山秋子さんが2年後の2005年下半期で受賞されたことを考えると、この賞に何かのご縁を感じざるを得ない。GARGERYというブランド名は、英国文豪チャールズ・ディケンズの代表作「大いなる遺産(GREAT EXPECTATIONS)」の登場人物からとっているので、そもそも文学との相性は良いし、この企画は主に新人の方々に声をかけてきているので、直木賞より芥川賞であることは必然と言えば必然なのだが、それにしても3年連続とは「やったね」としか言いようがない。そして、藤田さん、おめでとうございます!

もうすぐ発売される「コンビニ人間」を読むのが楽しみだ。





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