2015年9月22日火曜日

グラスは覚えている

大阪出張で3泊みっちり働いた(飲んだ)帰り、虎ノ門へ寄った。2軒のお得意先へ行くためだ。

一軒はホテルのバー。
誰もが知るこのホテルのバーで、ガージェリーはもう12年。そう、ボクらがガージェリーを始めてまだ間もない頃、つまりこのビールを知る人がまだ全くいない時期に、この由緒ある場所にリュトンが置かれることとなった。

最近、ホテルの本館が建て替えのために閉館する関係で2ヶ月ほどこのバーもお休みだったが、今月から元気に再開。様子見にうかがったわけ。


ガージェリー・エステラが注がれたリュトンを受け止めているこの台座、ひと目で12年前のものだとわかる。側面に"GARGERY"とプリントされているのは当時のものだけだから。プリントは早々にやめて、台座の底面にブランドマークのゴブヌ神のイラストを刻むことにしたから。

大事に大事にこの場所で扱われてきたということだ。ビールが美味しい。

さて、次に向かったのは、虎ノ門ヒルズのダイニングバー。ここでは今月からガージェリー23の扱いを始めてもらった。

今度は台座ではなくリュトングラスに注目。本来あるはずのグラス側面のルーン文字が無い。これも何年も前にとある事情で作り、六本木の国際的に有名なホテルのバーで使用されていたもの。だけど、ここは虎ノ門ヒルズ。


六本木のホテルのメインバーでガージェリーが飲めたときがあった。だけどそれは極めてビール業界らしい事情で大手のビールに取って替わられ、このグラスは小金井の事務所で眠ることになった。

それから数年経過した今、当時その六本木のホテルで働いていたバーテンダーと虎ノ門で再会。ガージェリーをあらためて案内すると、是非あのグラスを使いたいということで、この場所にこのリュトンを持ち込むことになった。あの頃、「飲食店でしか飲めないプレミアムビールをオリジナルグラスで」と誇らしくお客さんにお奨めしていただいていた気持ちが蘇る。

グラスに注がれていたのは、きっとビールだけではなかった。

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