2016年2月1日月曜日

ストーリーは続く

続けるっていうことは大きな意味を生むんだな、と思う。

ガージェリーのホームページで年に2回程度のペースで更新しているショートストーリー。作家やエッセイストなど、文章を書くことを生業としている方々に、ガージェリーをイメージして短い文章を書いていただく。2004年の絲山秋子さんから始まり、もうかれこれ12年が経過、31人の方々に執筆いただいた。少ない予算の中で始めたことなので、もうすでに有名になっているような人ではなく、当時はまだこれから、という方々に声をかけてきた。

お受けいただいた方は、大抵ガージェリーのことはご存じないので、まずはお会いしてガージェリーを召し上がっていただきながら、商品開発の背景やコンセプトなどを説明し、イメージを膨らませてもらう。完全なフィクションになることもあれば、打ち合わせの状況をほぼそのまま文章にされた方もいらっしゃり、出来上がってくる文章は様々、幅広い。

思うのは、ガージェリーにとっても12年が経過したけれど、それぞれの作家さんも12年の時間を過ごしてこられて、いろいろあったのだなぁ、と。その中でも、書いていただいた後に、大きな文学賞を受賞されて、大きく飛躍されたというのは嬉しい出来事だ。

2004年に初めてショートストーリーを書いていただいた絲山秋子さんが2006年芥川賞を受賞、同じく2004年に書いていただいた角田光代さんが2005年に直木賞、2009年に書いていただいた柴崎友香さんが2014年に芥川賞、そして2006年に書いていただいた本谷有希子さんが、この度、芥川賞を受賞された。

こうなってくると、12年続けてきたことに大きな意味があり、価値がある、という気持ちがますます強くなる。ガージェリーのショートストーリーの継続自体が大きなストーリーになりつつある。

西新宿blanDouceにて

なので、このストーリーはさらに展開し、まだまだ続くのである。

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