2018年4月16日月曜日

思い出を詰め込んで

4月半ば、実は引っ越し作業に追われていた。弊社は2002年の会社設立時から武蔵小金井を拠点にしてきたのだけれど、16年目にして、ついに移転することにした。その経緯や理由は追い追い書きたいと思うが、とにかく初めての引越しだ。創業以来積もりに積もった物品を整理しながらの荷造りは、懐かしいものに目が行き、ついつい手が止まってしまう。


当時の雑誌の裏表紙。懐かしい商品広告!


外食関係の情報誌。2004年には廃刊になっている。こういう雑誌から営業をかけるべき飲食店を選び出し、リストを作った覚えがある。


あと、こんな什器も。ガージェリーではハンドポンプは使用していないけれど、研究・商品開発のために購入して試してみた。


そんなことを数日やって、ついに4月14日、引越し屋さんが荷物を持ち出し、小金井の事務所は空っぽに。


お世話になりました!


この武蔵小金井南口の景色ともお別れだ。


まあ、ガージェリーの取扱店があるので、もちろんまた来るのだけど。

さあ、赤坂に向かう!

2018年4月1日日曜日

桜が舞い、新しいステージが始まる。

こんなに桜を満喫できたシーズンはないですな。

思ったより早く咲き始め、


あっという間に満開だった。

市ヶ谷の外濠公園近くに急遽ビールディスペンサーを運ぶことになって見た桜。


その後、大にぎわいの中目黒で見た桜。


中目黒から目黒方面へ川沿い下流方向に歩きながら見た桜。


中野通りは風が吹くと花びらが舞い街を彩っていた。


渋谷、桜丘はなぜ「桜丘」と呼ばれるのか、実感。

桜吹雪を楽しみながら飲んだガージェリー・スタウトは最高だった。


外濠の桜は散り始めると水面を彩り、これもまた良い。


市ヶ谷から少し歩けばゴージャスな千鳥ヶ淵。


さあ、稀に見る素晴らしい桜の一週間もそろそろ終盤。


新しいステージへ踏み出そう!

2018年2月1日木曜日

年月を味方につける

ガージェリー23は瓶内熟成を謳っており賞味期限を3年に設定している。たいていのビールは6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月というところが多く、実際何ヶ月も経過したものは美味しいと言えるものではなくなる。でも一部のビールは何年も置いて「劣化」ではなく「熟成」を楽しめる。この「劣化」と「熟成」の境界は極めてあいまいで、人間が美味しいと思えば「熟成」になる、と言っても良いだろう。

「劣化」の原因となる一番大きい変化は「酸化」だ。醸造・熟成タンクからビールを瓶や缶、樽などの容器に詰めた際に混入する空気中の酸素が大きな問題。これについてガージェリー23がどうして「熟成」を味方につけることができるかは、こちらのブログを呼んでもらえれば。

さて、本日は製造を開始した当時である2009年4月28日製造のWheat、約8年9ヶ月の常温保管品を飲んでみた。右は6ヶ月冷蔵保管の通常のもの。


まず、色はかなり濃くなっているが、透明感を保っている。もちろん瓶底には酵母が沈殿しているのだが、これはかなり色が黒ずんでおり、なるべく巻き上げないようにするのが良い。香りは、梅酒を思わせる。口に含むとそのとおり、あっさりした梅酒か、紹興酒を思わせる味わい。そして驚くほど雑味がない。これなら嗜好品として十分に楽しむことができるし、どんどん飲めそう。





というわけで、グラスも試飲から、本格飲みモードへ・・・(笑)

2018年1月5日金曜日

変わらないために、変える、2018


2018年になっちゃった。
すごい未来感。でも、なんとなくしっくりくる数字ではある。

キリンビールを退職してビアスタイル21に復帰し今春で3年になる。ビアスタイル21を7年半離れての復帰だったけれど、もともと自分で立ち上げた事業なのでごく自然に馴染むことができたし、3年経つと、もはや15年ずっとやってきたような気分にもなる。(初めてこのブログを読む方はガージェリー公式ブログのこの投稿をご覧いただくと上記の意味がわかりやすくなると思います。)

なので、15年間を感慨深く振り返るわけだが(笑)、事業スタート当時は、ガージェリー・スタウトとガージェリー・エステラ、たった2種類の樽詰ビールだけ、しかも展開エリアを東京だけに絞った飲食店限定のプレミアムビールという位置付けで展開していた。デフレの真っ只中で、ビール市場もいわゆる節税ビールとしての発泡酒が全盛の中、当時の感覚では“超”をつけてもよいくらいのプレミアム価格だったし、ビールといえば大手ブランドが絶対的な存在だったので、飲食店への案内はなかなかハードルが高かった



そして今、あの頃からビール市場もずいぶん変わった。大手ビール各社はプレミアムビールに力を入れ、10年前は下火だった“地ビール”は“クラフトビール”として一つのムーブメントになり、大手のマーケティング戦略や商品開発、さらには資本関係にも影響を与えている。ガージェリーは、ブランドイメージを“地ビール”というカテゴリーから意識して距離を置いてきたけれど、最近の“プレミアムビール”、“クラフトビール”ということになると、一般的な感覚ではガージェリーもそのカテゴリーに分類されるだろうし、そういうカテゴリーを認識している飲食店が増えたので案内しやすくなったことは確かだ。

最近、飲食店の方やお客様と話していると、「味の評判もいいし、デザインもカッコ良い、せっかくのクラフトビールブームなんだし、問屋さんや酒屋さんに卸したり、ネット通販なんかで販路を広げれば一気に倍々で売れるんじゃない?」「限定樽詰ビールは出さないの?」「次の新商品はいつ出すの?」そんなことを聞かれることが多くなった。

そもそも、そうする余裕もないのだが、正直なところ、やることが得策だとも思っていない。ビジネスとして売上は上げていかなければならない。利益を上げれなければ成り立たない。それが前提だけど、短期的に大きな売上や利益を上げることよりも大事なのは「続けられること」と「存在価値を高めること」。言い換えれば「ブランドをつくること」だと思っている。
「ブランドをつくる」、それはつまり、ストーリーをつくりたい、それを誰かと共有したい、そしてそれを受け継いでいきたい。そういうことだと思っている。



2002年に、ガージェリーの商品開発段階で決めたことは、物性的には醸造所を出てから飲む瞬間までのコンディションということに絶対的に軸足を置き、情緒的には、人々が外飲みという特別な意味を持つシチュエーションで、その時間を豊かにして、願わくば、こころまでを満たしたい、そういうビールを提供する、ということだった。そしてそのためには、お客様がビールを飲むその瞬間に立ち会う、飲食店の人たちと手を携えていかなければいけない。それをどこまでも真摯に実践して行く。

それがガージェリーのストーリーであり、ガージェリーの存在価値なのだ。15年経った今も変わっていない。

それからこの「GARGERY(ガージェリー)」というブランド名。イギリスの作家、チャールズ・ディケンズの小説『大いなる遺産』に登場する心優しい鍛冶職人の名前で、主人公ピップが、予期せず手にした大きな資産のために心惑う人生を送る中、いつも変わらぬ大きな愛情を持って接したのがJoe Gargery(ジョー・ガージェリー)。その名前をブランド名にしたのは、飲み手の人生にいつも変わらず優しく寄り添うようなビールにしたいと思ったからだ。
いつもそこに行けば会える、変わらない親友のようなビール。
それがガージェリー。質問への答えだ。



やるべきことの優先順位ははっきりしている。ガージェリーを愛していただける飲食店を探すことを愚直に続ける。そして共感していただいた人たちガージェリーを語っていただく。それが一番のブランドづくり。

ただ、そうは言っても、お客様やパートナーとの信頼関係をつくることなので時間がかかる。ブランドをつくるには、腰をかがめて我慢する時間が必要。いたずらに量を求めてあれこれ背伸びをすると、ブランドではなく単なる”商品群”ができてしまう。あとは前年比とのいたちごっこ。そうしてダメになった商品を数知れず見てきた。

幸い、今のところガージェリーの状況は悪くない。15年続いた。まだ15年とも言えるが。日本のビールとしては他に類を見ないブランドになってきていると思う。ガージェリーと同じような売れ方をしているビールは、クラフトビール、大手ビール、どこを探しても、無いと思う。



なんて、自慢げに書いてしまったが、実のところバックヤードには大きな課題がある。50代のおっさん二人だけで会社のオペレーションを回している。二人のうち一人に何かあるとたちまち立ち行かなるなるような状態では、そりゃまずい。1,100店の取扱店を二人でカバーしてます!などと自慢げに言っている場合ではない。

そろそろ次の世代に引き継いで行く準備が必要だ。それは、ただ若い人を入れる、という単純なことではない。次の15年も変わらず、飲み手に寄り添うビールでありたい。そのためには変えることは変えないといけない。つまり、変えないために、変わることが必要になってきている。

2018年はそういうことに手をつける初年度だと思っている。

さ、新しいスタートだ!


2017年12月4日月曜日

その場所で待っている

ああ、12月、しかも2017年という、少し前まではすごい未来のことに思っていたブレードランナーのような西暦。どんな未来に来てしまったのか。
などと感慨に耽りがちなこの12月は、ガージェリーにとって少し意味がある。最初のビール「ガージェリー・スタウト」が初出荷されたのが2002年12月なので、ちょうど15周年になる。
それまでこの世に存在しなかった「GARGERY」という読み方もよくわからない銘柄で、海のものとも山のものともわからない不思議なデザインのグラスに注がれた黒ビール。これだけで一つの会社を作り、青山にコンセプトショップまで出してしまった。



当時は大手ビール会社の社内ベンチャーとしてのスタート。今でこそ大手メーカー各社もそれぞれの形でクラフトビールカテゴリーに参入しているけれども、当時が今と大きく違ったのは「クラフトビールブーム」の流れは全くなかったし、「地ビールブーム」はすでに過去のものになっていた時期だった。そんな時によくあんなことをやったものだと思う。

今クラフトビールシーンを盛り上げている、中小、そして大手の各造り手とガージェリーが異なるのは、ブランドコンセプトへの重心の置き方、そしてその在り方だと思っている。造り手の想いが乗った多様なビールを楽しむ文化の創出、というのが、今のクラフトビールブームを動かしてる意志のようなものだと理解している。だから、ブルワーが誰か、いかに個性があるビールか、というのが前面に出ることが多い。
一方、ガージェリーはというと、ビアスタイル21「事業」立ち上げの意志として、そういう要素はあったのだが、「ブランド」としての立ち位置はぐっと飲み手側になる。飲み手が大切にしている自分の時間に、自分に戻るためのパートナーでありたい。いつもそこにいて飲み手を待っていたい。そういうブランドでありたい。そのためには、ワイワイガヤガヤゴクゴクというシーンで飲まれるビールではなく、ビールというよりは、新しいアルコール飲料として見てもらいたい。そういう想いを持って創り出したのがガージェリーなのだ。



そのコンセプトを大事にしながら15年間、ブランドを広める活動をしてきた。結果として、各社のクラフトビールが主に売られている場所と、ガージェリーが売られている場所は大きく異なっている。実際、クラフトビールの品揃えを売りにしているビアバーのようなお店でガージェリーを見ることはほとんどないし、ガージェリーをサーブしているお店でクラフトビール中心のお店は極めて少ない。(そんな中で、昔からガージェリーのコンセプトに共感してくれて、ずっと定番にしてくれているビアバーがあるのは嬉しいことだ。)大手の主力ブランドを除いて、ガージェリーと同じお店に置いてあることが一番多いビールの銘柄は何かというと、ちゃんと数えた訳ではないが、ハートランドかもしれない。同じ大手ビールメーカー内でガージェリーよりもずっと前に生まれたビールだが、ブランドとしての在り方がよく似ていると思う。
GARGERYのブランド名の由来をあらためて紹介しておく。チャールズ・ディケンズの小説『大いなる遺産』において、主人公の少年ピップは通常あり得ない大きな環境の変化を経験し、その中で心が揺れ動くわけだが、そんなピップをずっと変わらずに支え続けたのは、彼の育ての親であり一番の友人だった鍛冶屋のジョー・ガージェリー(Joe Gargery)だった。



お酒は様々なシーンで飲まれるけれど、その中でも、飲み手が自分と向き合ったり、大切な人と過ごすときに選ばれるビールであって欲しい、そんな思いを持って、この真面目で優しい鍛冶屋の名前を取り、GARGERYというブランド名にしたのだ。
いつも、ここに立ち返らないといけない。旧友のように変わらず、“その場所”で待っていてくれる。そういうブランドなんだと。そのコンセプトに共感してもらえるお店と共に。
12月、飲む機会が増えると思いますが、大切な友人との大切な時間、その場所、素敵な飲食店で、是非ガージェリーを(^ ^)!

2017年10月28日土曜日

あいそ良く行こう!

あっという間に10月が終わり、きっとあっという間に年末になるのだろうと思う。それでもただただひたすらガージェリーをサーブする素敵なお店を回り続けている。


今週は東京、神奈川、埼玉と、夜な夜な徘徊していたのだけど、最後の締めは東十条「食堂あいそ」。カウンターだけの小さな飲み屋さん。家庭的なんだけど、べったりということでなく、洗練されたものを持っている、とても面白いバランスのお店。


 立地から常連が多いのだけど、初めて入る人も居心地の良さを感じることは間違いない。


ビールはガージェリーエステラと、クラフトビールの瓶が数種類。あとは国産ワインを主体にしている。


若い店主ご夫婦と、以前にもお会いしたことがあるお客様と談笑、飲み回り5軒目だけにややろれつが怪しくなってしまった。


やわらかとろりの抹茶プリンをいただいたて帰ろう。

今週もお疲れ様!

色々あるけれど、笑顔で来週も!

2017年9月16日土曜日

彼女の笑顔とともに

何度か書いてきたと思うけれど、ガージェリーはブランドとして女性の飲み手を強く意識している。それは、リュトングラスからも感じ取ってもらえるのではないかと思う。女性が手にすると一段と映えるデザインだ。

そういうことって、やはり女性は敏感だと思う。ガージェリーは女性オーナーのお店、女性バーテンダー、女性ソムリエのお店に気に入っていただき、活かされていることが多い。お酒を飲むのには雰囲気が大切、ということだ。

神戸三宮にも、女性バーテンダーの素敵なバーが2店ある。それぞれの特徴があるけれど、どちらも空間がとても柔らかく感じる。内装デザインもそうだし、もちろんそこに立つ人が醸す空気だ。

Bar COVO
中山手通と北野坂の交差点に立つビルの地下、白いカウンターが印象的だ。妖精が飛び交うようなキラキラとした光の中で凛々しい女性バーテンダーが微笑む。

うさぎ
賑やかな東門街の一角のビルの6階に上がり暖簾をくぐると、一瞬背筋が伸びるような凛とした和の空間。シェリー酒を中心にしたバーに笑顔が魅力的な女性バーテンダー。

どちらもすごくリュトンが似合う。

神戸に来たら外せないバー2店だ。

ゆるりと夜を過ごしましょう。